さかしき人にみるこころ
- 出版社/メーカー: light
- 発売日: 2008/05/30
- メディア: CD-ROM
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コンセプト | シナリオ | テキスト | キャラ | 主人公 | グラフィック | 雰囲気 | 音楽 | エロ | システム | 総評 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3.5 | 2.0 | 1.0 | 3.5 | -10.0 | 3.0 | 3.0 | 3.5 | 1.0 | 1.0 | 1.5 |
diesでおみそを付けたlightがシナリオ(ほぼ)一本道、攻略キャラ一人のみの直球低価格ゲーで責めてきました。diesのアレでマネージメント能力にユーザーが疑いの目を向けていた中、インテリ眼鏡ツンデレ女の攻略一本に絞り、テーマがぶれることなく作りきった事は企画の勝利と言えるかもしれない。単なる記号に堕さず、眼鏡ヒロインにここまで深みを持たせたゲーム他に知らないです(プレー数少ねえだろとか野暮な一人突っ込みはこの際なしにして)。サブキャラも魅力的だが、非攻略はコンセプト上致し方なしか。一人のキャラクターのみにスポットライトを当てたそのコンセプトと、コンパクトな値段設定上のためか、シナリオ面については特に特筆すべきことはない。キャラゲーのレッテルを貼っても取りあえず差し支えなさそうなレベル。「転」の部分はベタと言うか、むしろ陳腐。賛否分かれそうなぺダンチックテキストはキャラ設定上必然的と言わざる得ないが、ネタのチョイスがいかにも過ぎてちょっと引く。軍事、戦国ネタは……さすがにねぇ。気取った風体の心理描写も見事に滑ってます。きっすみ朱門も結構だったけどもそれ以上に痛い。それと主人公の軽薄な軽口と親父ギャグ、語尾にハートと汗は痛いというよりむしろキモい。ドンファンとは泣かせる。ただの軽薄なナンパ野郎でしかない(そういえば『そらみず』の主人公もこんな感じのキャラだったような……)。音楽や背景は使いまわし多々(DMF)。システム面に至っては最悪です。テキストのレスポンスが鈍重の上、スキップまで遅い。主人公の立ち絵を使わないだけでも大分軽くなったのでは? 主人公が嫌いなキャラだった分、余計に気になって不快。ついでに言わせて貰うとエロシーンもしつこくて不快。コンセプトがいくら良くても料理の仕方一つで合わないものはとことん合わないのだと痛感させられた教訓的名作。こんな不愉快な気分にさせられたのは久しぶり。嘘屋佐々木酒人、これから要チェキだね。