2009年音盤総論 その1

新譜に固執せず。というか、今年は旧作ばかりに手を出してるので新譜縛りは数的に無理不可能なので、今年聴いたアルバムの中から適当にチョイスします。一回では終わりそうにない量になりそうなので、数回に分けて今年中までには全部アップさせる予定。
まずはメジャー所から。

The Sea and Cake

The Sea and Cake

トータスのジョン・マッケンタイア率いる海とケーキのファースト。プログレ、ジャズというよりかはボサ影響下に近い軽快な響き。トータスしか知らなかったからこんなポップセンスがある人だとは思いもよりませんでした。ちょっぴり苦くてちょっぴり甘いハイセンスなメロウを堪能したい向きに。

The River

The River

N渕某やらS野M春やらH田S吾の元ネタ。ジーパンの中にシャツ突っ込んでる系の教祖的存在とでも言いましょうか。漏れの中では『ダサかっこいい』と言ったら真っ先にこの人が思い浮かぶくらいの半ばネタ的な存在として確固たるポジションを築いているわけなのですが、このアルバムとネブラスカだけはちょっと別格。何がどう違うのかは説明できないのだけど。まぁ、とりあえず聴けば。

Permanent Waves

Permanent Waves

日本では全く存在感のないプログレハードの重鎮。ハードロックにしては難解過ぎ、プログレにしてはメジャー感がありすぎる立ち位置の中途半端さが原因か。リズム隊を重視するリスナーにはたまらないバンドなんですがねえ。にしてもニール・パートのドラミングは頭おかしい。三半規管の疾患か何かか。

Live: From Here to Eternity

Live: From Here to Eternity

パンクバンドのライブアルバムなんてどうせ下っ手くそでロクに聴いてられない代物しかないんだろ?と高を括った所に見事なカウンターパンチを食らいました。こいつらこんなに上手かったのか!?と。特にリズム隊が強固でテンションが異様に高い。アルバムでは力量が全く計れない不思議なバンドです。初聴にはファーストやロンドンコーリングよりもこれを勧めたい。ただ、これから入ってしまうとアルバムが少し物足りなくなってしまう諸刃の剣ですが。ちなみにパンクバンドに対するあられもない偏見の元凶はピストルズ以外には無い。

Keep an Eye on the Sky (Spkg)

Keep an Eye on the Sky (Spkg)

一応、2009年発表になる4枚組ボックスセット。オリジナルアルバム3枚しか出してないバンドなんだけどね。正規版+デモ音源+ライブ音源などで構成されてます。Nsanの敬愛するウェスターバーグ氏(リプレイスメンツ)の敬愛するアレックス・チルトンの、となれば聴かずにはいられないと手を出してから早4年、今作で完全に度ハマり。リマスターのお仕事も見事。