2009年音盤総論 その2

1の続き。今回もメジャー所を攻めてみました。揃いも揃って80年代モノなのは偶然です、たぶん。

Get Happy!!

Get Happy!!

恥ずかしいことにまともに聴いたのはつい最近から。パンクとしてもニューウェーブとしても微妙な立ち位置でいまいち触手が伸びなかったんですね。非常にもったいないことをした。黒人音楽も上手く消化したミクスチャーの先駆け? 殊更言及するまでもないが、中期ミスチルの元ネタであります。

Talking With The Taxman About Poetry

Talking With The Taxman About Poetry

今のロックリスナーにはウィルコとの絡みが有名かもしれない極左パンクロックSSW。初っぱなからジョニー・マーのギターが光りすぎて困る。楽曲だけでみたらファーストが圧倒的なのだけれど、サウンドプロダクション含めて総体的にみたらこれが最高傑作になるかな。

2 Wheels Good

2 Wheels Good

スティーブ・マックイーンという名で出されたのが、アメリカでは許可が下りなかったそうで、改題されたのがこのタイトルになります。ニューウェーブネオアコの系譜にあるバンドなのですが、当時一部ではシティポップ(笑)なんて80年代フレーバーたっぷりのジャンルに分類されてたそうで、都会的な洗練された、ということなのでしょうか。ニューカッスル出身でシティポップてのも何だかなぁと思うけれど。Talk Talkよりちょっと芋臭い感じがツボなのです。

You Can't Hide Your Love...

You Can't Hide Your Love...

アズデックカメラと並ぶネオアコの代表選手ファースト。良質でポップなメロディを奏でながらも、ポストパンクを経由したへたれファンキーさとアヴァンギャルドさを兼ね備えた――てかこれ、もはやパンクでしょう。ネオアコなる言葉から連想させるイメージとはかけ離れてます。街頭で弾き語りとかそんなことないです。どうしようもなくロックしてます。まじで。

So

So

ジェネシスのヴォーカリスト。我らがPガブ。ケイト・ブッシュとの繋がり(3曲目に参加)から手にすることになったのですが、なんと恥ずかしいことに、プログレ自体あんま聴かない身分で今まで名前しか知らない体たらくなのでありました。それなのに我らがって。厚顔無恥にも程がありますね、すいません。Pガブさんはケイト・ブッシュと同じで自分の世界に引き込むタイプで、まぁこっちの方が大分コマーシャルで耳覚えよろしいのだけれど、受け付けないかドはまりするかどちらかに分かれそうなタイプと言えますか。当時は馬鹿売れしたみたいですけどね。このアルバムはともかく、初期は結構癖強いです。